「最近、なんだか気が乗らない」「毎日同じことの繰り返しで疲れる」
理学療法士として働いていると、そんな“やる気の波”に悩まされることもあります。
でも、それはあなたが手を抜いているわけでも、モチベーションが低い人間だからでもありません。
モチベーションが落ちるのは、誰にでも起こり得る自然なこと。
それに振り回されすぎずに、日々の臨床と向き合うためのヒントを5つご紹介します。
やる気が出ない時こそ、自分の内面や働き方を見直すチャンスです。
「モチベーションが高くないといけない」という思い込みを手放し、続けられる働き方を見つけましょう。
やる気が出ないときに実践したい5つのヒント
- 「完璧主義」を緩める
- モチベーションより「習慣化」を意識する
- 一人で抱えず、誰かに相談する
- 小さな達成感を積み重ねる
- 気分転換を“予定”に組み込む
1. 「完璧主義」を緩める
ある後輩PTが、「毎日“意味のあるリハ”じゃないとダメだと思ってしんどい」と悩んでいました。
私はこう伝えました。
「毎日100点を出そうとするより、無理なく続けられるペースで“安定したリハビリ”を届けることの方が、結果的に患者さんの安心につながるよ。」
患者さんにとって、継続的に“安定した質”のリハビリが受けられることも、とても大切です。
そのためには、自分自身が消耗しきらない働き方を意識する必要があります。
その日できるベストを積み重ねることが、信頼につながる仕事になります。
2. モチベーションより「習慣化」を意識する
気分に左右されずに動ける人は、「やる気があるから行動している」のではなく、
「やるべきことが習慣になっている」からです。
臨床でも、毎朝カルテを確認する、昼休みに振り返るなど、
小さな行動のルーティンをつくると“やる気の波”に流されにくくなります。
モチベーションは気まぐれですが、習慣はあなたを助けてくれます。
3. 一人で抱えず、誰かに相談する
「やる気が出ない」と言うのは、甘えではありません。
同じ職場の先輩や同期、場合によっては外部のセラピスト仲間に話すだけで、
気持ちがラクになることもあります。
「話す=手放す」ことにつながります。
話してみて初めて、自分がどこに疲れていたのかに気づくこともあります。
4. 小さな達成感を積み重ねる
大きな目標ばかりを追い続けると、達成できない自分に疲れてしまいます。
「今日の患者さんが笑顔だった」「1つでも学びをメモできた」
そんな小さな達成感が、じわじわと力になります。
目の前のことに目を向けることで、「自分はちゃんとやってる」と思える実感が得られます。
5. 気分転換を“予定”に組み込む
忙しい日々の中で、「空いたら休もう」では永遠に休めません。
意識的に「この時間は外を歩く」「週に1回はカフェで読書」など、
自分を満たす時間を“予定”に組み込むようにしましょう。
休むことはサボりではありません。
良いリハビリを続けていくために、必要な“充電”です。
まとめ
やる気が出ない時期があるのは、むしろ自然なこと。
そんな時こそ、自分の働き方を見直すチャンスです。
モチベーションに頼りすぎず、「続けられる工夫」を日々の中に取り入れていきましょう。
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