はじめに|仕事は終わったのに、頭だけが働き続ける感覚
仕事は終わって帰宅したはずなのに、
患者さんの歩行場面や評価結果、あのときの対応が頭に浮かんでくる。
「もっとこうすればよかったかもしれない」
「明日はどう声をかけようか」
理学療法士として働いていると、
体は疲れているのに、頭だけがずっと仕事モードのまま、
そんな感覚になることは珍しくありません。
リラックスしようとしても、
考えごとが止まらず、気づけば一日が終わっている。
この記事では、そんな状態から少しずつ抜け出すための
思考をリセットする習慣を整理します。
なぜ理学療法士は「仕事後も頭が休まらない」のか
理学療法士の仕事は、
その場その場で判断し続ける連続です。
- 転倒リスクはないか
- 今日の介入は適切だったか
- 他職種との連携は大丈夫だったか
これらを考え続けるうちに、
「考える状態」が通常モードになってしまいます。
その結果、
勤務が終わっても、頭だけは現場に残ったまま。
切り替えができないのは、意志が弱いからではなく、
仕事の特性によるものだと感じます。
思考を止めようとすると、逆に疲れる
「考えないようにしよう」
「もう仕事のことは忘れよう」
そう思えば思うほど、
逆に考えが浮かんでくる経験はないでしょうか。
これは、
頭の中にある“未完了の仕事”が整理されないままだからです。
止めようとするよりも、
いったん受け止めて、区切るほうが、
結果的に頭は休まりやすくなります。
仕事モードを切り替えるための「思考リセット習慣」
① 頭の中の“未完了”を一度外に出す
帰宅後、紙やメモアプリに
「今日気になっていること」を短く書き出します。
- 評価で迷った点
- 明日確認したいこと
解決策を書く必要はありません。
頭の外に出すだけで、思考は落ち着きやすくなります。
② 身体から先にオフにする
頭を休めようとしても難しいときは、
先に身体から切り替えます。
- シャワーを浴びる
- 着替える
- 軽くストレッチをする
「仕事中とは違う感覚」を身体に入れることで、
思考も自然と緩みます。
③ 「今日の仕事はここまで」と区切る言葉を持つ
頭の中で、
「今日はここまで」「続きは明日」と
自分に言葉をかけます。
形式ばったものでなくて構いません。
毎日同じ言葉を使うことで、
仕事の終わりを脳が認識しやすくなります。
④ 考えごとが出てきたときの対処ルール
夜に仕事のことを思い出したら、
「今は考えない」「明日の自分に任せる」
と決めておきます。
無理に消そうとせず、
一度認識してから手放すイメージです。
⑤ 寝る前にやらない方がいいこと
- 仕事の資料を開く
- 明日の予定を細かく考える
- 強い情報をスマホで見る
これらは思考を再点火させやすく、
頭の休息を妨げます。
忙しい日ほど効果を感じやすい小さな工夫
完璧なリセットは必要ありません。
1つでもできれば十分です。
「今日はこれだけできた」
そう感じられること自体が、
心の余裕につながります。
まとめ|頭を休めることも仕事の一部
理学療法士として真剣に向き合っているからこそ、
仕事後も頭が休まらなくなります。
だからこそ、
思考を切り替える習慣を持つことは、
次の日の臨床を支える準備でもあります。
無理に頑張らず、
少しずつ、自分に合うリセット方法を見つけていきましょう。


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