はじめに|「キャリアも収入も上げたい」は自然な悩み
理学療法士として働いていると、
「臨床は続けたいけど、このままの収入でいいのだろうか」
「収入を上げたいけれど、キャリアが遠回りにならないか」
そんな悩みを感じることは珍しくありません。
キャリアと収入は、本来どちらも大切なものです。
しかし、この2つを同時に考え始めたとき、
知らないうちに判断を誤りやすくなる “落とし穴” があると感じています。
落とし穴① 収入だけで判断すると、キャリアが止まりやすい
「今より年収が上がるかどうか」
この一点だけで選択すると、短期的には満足しても、数年後に行き詰まりやすくなります。
たとえば、
- 業務内容が固定化されている
- 新しい役割や経験が増えない
- 学ぶ機会がほとんどない
こうした環境では、収入は一定以上伸びにくく、
転職を考えたときに「強みとして語れる経験」が少なくなりがちです。
結果として、
「収入を上げたつもりが、選択肢が減っていた」
という状況に陥ることがあります。
落とし穴② キャリア志向が強すぎると、生活が苦しくなる
一方で、
「とにかく経験を積みたい」
「今はお金より成長」
と考えすぎるのも注意が必要です。
学びや経験は確かに重要ですが、
生活に余裕がなくなると、心身の疲労が蓄積しやすくなります。
- 疲れて学びが続かない
- 余裕がなくなり、視野が狭くなる
- 「本当は続けたいのに、限界で辞める」
こうした状態になると、
結果的にキャリアも途中で途切れてしまうことがあります。
落とし穴③ 「今の不満」だけで選択してしまう
キャリアと収入を同時に考えるとき、
一番多い失敗が「今の不満」だけを基準にしてしまうことです。
- 人間関係がつらい
- 業務量が多すぎる
- 評価されていない気がする
これらは確かに重要な理由ですが、
不満の解消だけを目的にすると、
「次の環境で何を積みたいか」が抜け落ちやすくなります。
その結果、
環境は変わったのに、数年後にまた同じ悩みを抱える
というケースを多く見てきました。
キャリアと収入を同時に考えるための判断軸
両立を考えるときは、
「どちらを優先するか」ではなく、
どう積み上がっていくか という視点が重要だと感じます。
- この経験は、次の選択肢を増やすか
- 今の収入は、数年後につながる構造か
- 無理なく続けられるか
短期と中長期を分けて考えることで、
判断が極端になりにくくなります。
私自身が感じてきた「後悔しにくい選び方」
私自身、さまざまな現場や働き方を見てきた中で、
後悔が少ない選択には共通点があると感じています。
それは、
「今の納得感」と「将来の余白」を同時に残していることです。
- 今の生活が成り立つ
- 学びや役割が少しずつ増える
- 次に動く余地が残っている
完璧な選択ではなくても、
この3つがそろっていると、
大きく道を外しにくい印象があります。
まとめ|どちらかを切り捨てないために大切な視点
キャリアと収入は、
二者択一で考えるものではありません。
- 収入だけを見ると、先が細くなる
- キャリアだけを見ると、続けにくくなる
だからこそ、
「今」と「数年後」の両方を見ながら、
少しずつ積み上がる選択を重ねることが大切です。
焦らず、極端にならず、
自分が続けられる判断軸を持つことが、
結果的に後悔しないキャリアにつながると感じます。


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