はじめに|「なんとなく引っかかる感覚」は軽視しなくていい
職場見学や面接を終えたあと、
「条件は悪くないはずなのに、なぜか気持ちが前向きにならない」
そんな感覚を覚えたことはありませんか。
給与や休日、通勤距離など、表面的な条件だけを見れば問題なさそう。
それでも、どこか引っかかる。
理学療法士の職場選びでは、このような「違和感」を感じる場面は決して珍しくありません。
違和感というと、
「自分が神経質なだけではないか」
「慣れれば気にならなくなるかもしれない」
と、つい打ち消してしまいがちです。
しかし後から振り返ると、
その小さな引っかかりが、実際の働きづらさにつながっていた
というケースも少なくありません。
この記事では、
理学療法士が職場選びで感じる違和感を、
感覚だけで終わらせず、判断材料として整理するための視点をまとめます。
理学療法士が感じやすい「違和感」の正体
理学療法士が感じる違和感の多くは、
給与や制度のように数値で比較できるものではありません。
たとえば、
- スタッフ全体が常に余裕なく動いている
- 会話が業務連絡中心で、質問しづらい雰囲気がある
- 忙しさの理由が「人が足りないから」で終わっている
こうした点は、求人票や募集要項からは読み取りにくいものです。
見学や面接の短い時間であっても、
人の動きや表情、言葉の選び方から、
「この職場が今どのような状態にあるのか」は伝わってくることがあります。
この言葉にしづらい空気感のズレこそが、
理学療法士が感じる違和感の正体だと感じています。
違和感が出やすい具体的な場面
違和感は、特別なトラブルがなくても表れます。
たとえば、
- 見学中、スタッフ同士の声かけがほとんどない
- 質問をしたときの返答が抽象的で具体性に欠ける
- 「忙しいですが、どこも同じです」と一言で片づけられる
一つひとつは些細に見えるかもしれません。
しかしこれらが重なると、
「ここで長く働くイメージが持てない」という感覚につながります。
忙しいこと自体が問題なのではなく、
忙しさに対する受け止め方や、現場の姿勢に違和感が生じている場合が多いと感じます。
私自身が「違和感」を後から理解した経験
私自身、過去に
「条件も悪くないし、経験的にもプラスになりそうだ」と感じ、
前向きに検討していた職場がありました。
ただ、見学の際に、
- 質問すると少し間が空く
- 忙しさの説明が精神論寄り
- 教育やフォロー体制の話になると曖昧になる
といった、小さな引っかかりがありました。
当時は
「考えすぎかもしれない」
「入ってから慣れればいい」
と自分に言い聞かせていました。
結局その時は転職を見送りましたが、
後から振り返ると、あのとき感じていた違和感は、
実際に働いた場合に生じていたであろうズレを、事前に示していたのではないかと、今では思います。
違和感を判断材料に変えるための視点
違和感を感じたときに大切なのは、
「良い・悪い」で即決しないことです。
まずは、
・何に引っかかったのか
・どの場面でそう感じたのか
を具体的に言葉にしてみます。
「なんとなく嫌だった」で終わらせるのではなく、
「質問への答えが抽象的だった」
「忙しさの理由が構造的に説明されなかった」
と整理できると、判断が冷静になります。
また、
・慣れれば解消しそうな違和感
・慣れてしまうと消耗しそうな違和感
を分けて考えることも、職場選びでは重要な視点です。
違和感を感じたときにやっておきたい整理方法
違和感を感じた直後は、感情が先行しやすくなります。
そのため、一晩置いてから振り返るのがおすすめです。
- 他の見学先と比べて、どこが違ったのか
- 自分が大事にしたい働き方と合っているか
- 数年後の自分が、その環境で働いている姿を想像できるか
こうして整理していくことで、
違和感は「不安」ではなく「判断の軸」に変わっていきます。
まとめ|違和感は「今の自分に合っているか」を教えてくれる
職場選びで感じる違和感は、
必ずしもその職場が悪いというサインではありません。
ただ、
「今の自分に合っているかどうか」を教えてくれる重要な情報です。
違和感を無視せず、立ち止まって整理することが、
結果的に長く安心して働ける職場選びにつながります。
条件だけで決めるのではなく、
自分の感覚も含めて納得して選ぶ。
その積み重ねが、後悔の少ないキャリアをつくっていくと感じています。


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