理学療法士の採用面接では、メールのやり取りも評価の対象になります。
特に最近は応募から面接までメールで完結するケースが多く、
メールの丁寧さ=仕事の丁寧さと見られることもあります。
実際、私自身が採用に関わっていた際、
「返信の早さ」「誤字の少なさ」「文章の丁寧さ」は、
そのまま“働く姿勢”として評価していました。
この記事では、採用側が見ているポイントと、
すぐ使えるメールテンプレートをまとめます。
採用担当者が見ている3つのポイント
- 丁寧さ(敬語・文章の整い具合)
- 返信の早さ
- 要点のわかりやすさ(結論 → 補足の順)
下記で詳しく解説していきます。
① 丁寧さ(敬語・文章の整い具合)
メールの丁寧さは、仕事の丁寧さと直結して見られます。
誤字脱字、敬語の不自然さ、改行のない文章は、そのままマイナスポイントになりやすいです。
私が採用担当をしていた頃、文章が丁寧な方は実際の業務姿勢も丁寧な方が多く、
患者さんへの関わりにも良い影響が出ていました。
② 返信の早さ
「急いで返信=偉い」ということではありませんが、
連絡が遅い人ほど、実際の臨床でも“記録が遅れる”“報連相が遅い”傾向は確かにありました。
目安は24時間以内。
当日中に返信できると、印象はかなり良くなります。
③ 要点のわかりやすさ(結論 → 補足)
採用担当は1日に何通もメールを読みます。
そのため「結論 → 理由・補足」の順が読みやすく、好印象です。
例)
- 結論:「○月○日の面接、伺わせていただきます。」
- 補足:「当日は○時に到着予定です。よろしくお願いいたします。」
この形にするだけで、相手の負担が大きく減ります。
面接前のメール返信マナー(基本)
- 件名は「面接日程のご連絡(氏名)」のように用件と名前を入れる
- 返信はできるだけ当日中、遅くても24時間以内
- 必要なことだけを簡潔に書く(長文にしすぎない)
- メールの最後には署名(氏名・電話番号)を入れる
- スマホ返信のときは誤字・名前間違いに注意する
- 絵文字・顔文字・「!」は使わない方が安全
採用担当側の印象を左右するのは、特別なテクニックよりも、
ほとんどが“基本的な丁寧さ”です。
シーン別メールテンプレート
ここからは、実際に使えるテンプレートをシーン別に紹介します。
必要に応じて病院名や日付だけを変えて使ってください。
① 面接日程の連絡が来たときの返信
件名例:面接日程のご連絡(〇〇 〇〇)
〇〇病院 リハビリテーション科 採用ご担当者様 お世話になっております。 〇〇(氏名)と申します。 ご連絡いただきました◯月◯日(◯)の面接につきまして、 予定どおり伺わせていただきます。 当日は何卒よろしくお願いいたします。 ―――― 〇〇 〇〇(氏名) 電話番号:090-xxxx-xxxx メール:xxxx@example.com ――――
② 面接日程を変更したいとき
件名例:面接日程のご相談(〇〇 〇〇)
〇〇病院 リハビリテーション科 採用ご担当者様 お世話になっております。 〇〇(氏名)と申します。 このたびは面接日程のご連絡をいただき、ありがとうございます。 大変恐縮ですが、ご提示いただいた日程のうち、 ◯月◯日は都合がつかず、別日をご調整いただくことは可能でしょうか。 現時点では、 ◯月◯日(◯)午前 ◯月◯日(◯)午後 ◯月◯日(◯)終日 であれば調整可能です。 お手数をおかけして申し訳ありませんが、 ご検討いただけますと幸いです。 今後ともよろしくお願いいたします。 ―――― 〇〇 〇〇 電話番号:090-xxxx-xxxx ――――
③ 面接後のお礼メール
件名例:面接のお礼(〇〇 〇〇)
〇〇病院 リハビリテーション科 採用ご担当者様 お世話になっております。 本日面接をしていただきました、〇〇(氏名)です。 本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。 見学や面接を通して、職場の雰囲気や業務のイメージを より具体的に持つことができました。 結果につきましては、 ご連絡をお待ちしております。 本日は誠にありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。 ―――― 〇〇 〇〇 電話番号:090-xxxx-xxxx ――――
④ 返信が遅れてしまったときのフォローメール
件名例:ご連絡遅延のお詫び(〇〇 〇〇)
〇〇病院 リハビリテーション科 採用ご担当者様 お世話になっております。 〇〇(氏名)と申します。 ご連絡いただいておりましたメールに気づくのが遅くなり、 返信が遅れましたことをお詫び申し上げます。 いただいた内容につきましては、承知いたしました。 今後はこのようなことがないよう、十分注意してまいります。 お手数をおかけして申し訳ございませんでした。 引き続きよろしくお願いいたします。 ―――― 〇〇 〇〇 電話番号:090-xxxx-xxxx ――――
採用担当が実際に好印象を持ったポイント
私自身が採用に関わっていたとき、
次のようなメールには特に好印象を持つことが多くありました。
- 誤字がなく、読みやすいレイアウトになっている
- 用件だけでなく、一文だけでも相手への配慮が入っている
- 面接後に、短くてもお礼メールが送られてくる
- 署名に電話番号があり、連絡が必要なときにすぐ対応できる
こうした部分は、そのまま仕事の丁寧さやコミュニケーション力として
評価しやすいポイントになります。
よくある質問(FAQ)
Q. スマホで返信しても大丈夫ですか?
A. 問題ありませんが、誤字が増えやすいので送信前に必ず見直しましょう。
氏名・日付・病院名の間違いは特に印象が悪くなるので注意が必要です。
Q. 絵文字や「!」は使わない方がいいですか?
A. ビジネスメールでは、原則として使用しない方が無難です。
敬語とシンプルな文章だけでも、十分に丁寧な印象は伝わります。
Q. 返信のタイミングはどれくらいが理想ですか?
A. 可能であれば当日中、遅くても24時間以内が目安です。
やむを得ず遅くなる場合は、一言お詫びの文を添えると印象が変わります。
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まとめ|メールの印象も“臨床スキルの一部”と考える
理学療法士の採用面接において、メールは単なる連絡手段ではなく、
「丁寧さ」「誠実さ」「仕事への向き合い方」がにじみ出る場でもあります。
- 丁寧さ(敬語・文章の整い具合)
- 返信の早さ
- 要点のわかりやすさ(結論 → 補足)
この3つを意識するだけでも、採用担当の受ける印象は大きく変わります。
テンプレートを活用しながら、
少しずつ自分の言葉に整えていくことで、
「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるメールに近づいていきます。
メールの一通一通が、次の職場への第一印象になります。
焦らず、一文ずつていねいに整えていきましょう。


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