理学療法士が“燃え尽きた”と感じたときの対処法｜回復のヒント5つ

「なんだか疲れが取れない…」「もう、頑張れないかも…」
そんな風に感じたことはありませんか？

理学療法士として働く中で、責任感や忙しさ、感情の消耗が続くと、
「燃え尽きた」と感じる瞬間が訪れることもあります。
私自身も、毎日必死に頑張っていたある日、ふと気持ちがきれてしまい、何も手につかなくなった経験があります。

今回は、私が実際に試してよかった“燃え尽きたときの回復のヒント”を5つご紹介します。

まずは、「今の状態はサボりでも怠けでもない」と自分に言ってあげましょう。
真面目な人ほど、“休んではいけない”と無意識に感じがちです。
私は、自分のスケジュール帳を見返し、「これだけ頑張ってきたんだ」と気づけたときに、少しホッとできました。

すべてを完璧にこなそうとすると、心がすり減ってしまいます。
私も「患者さんの回復が遅いのは自分のせいかも…」と悩んだことがありました。
自分のベストを尽くして、患者さんを良くしようと頑張っている姿は患者さんや同僚にも伝わります。
自分を責めすぎないことが大切です。

仕事以外の「嬉しいこと」「楽しみ」を持つことは、とても大切です。
私はコンビニのスイーツや帰り道の散歩など、ほんの少しのことでも気分転換になりました。
日々の中に“小さなご褒美”を意識的に取り入れてみてください。

「話すこと」で、自分の状態に気づけることもあります。
専門職だからこそ、感情を外に出すことを後回しにしがちですが、無理に一人で抱えなくてもいいのです。
私は同僚や家族に少し話を聞いてもらって気持ちが楽になりました。

立ち止まるのは不安になりますが、勇気を出して一度、立ち止まってみるのも回復のきっかけになります。
有給を1日使って何も予定を入れずに過ごしたり、少し散歩をして気分をリフレッシュするだけでも違います。
私も一度だけ「今日は何もしない日」と決めた日があって、そこから少しずつ前を向けました。

燃え尽きたように感じたとき、一番大切なのは「自分を否定しないこと」です。

頑張り屋のあなたが、少し立ち止まることは、前に進むための準備期間。
自分の心と体の声に耳を傾けて、少しずつ、自分のペースで進んでいきましょう。