はじめに|後輩指導の悩みは誰にでもある
「後輩にどう指導すればいいのか分からない」「伝えてもなかなか理解してもらえない」──理学療法士として働いていると、こうした悩みを抱える人は少なくありません。私自身も臨床経験を重ねる中で、何度も後輩指導に悩んできました。この記事では、後輩指導がうまくいかないときに役立つ考え方と改善法を、実体験を交えて紹介します。
指導がうまくいかないときに大切なこと
後輩指導がうまくいかないときは、信頼関係を築きながら、答えを与えるのではなく質問で考えを引き出すことが大切です。一方的にやり方を伝えるだけでは、後輩は臨機応変に動けず、成長も止まってしまいます。信頼感を持てる環境と、考える機会を与えることで、自立的に学び行動できるようになります。
指導がうまくいかない背景には何があるか
- 信頼関係が築けていない
- 教え方が一方通行になっている
- 後輩の理解度や経験を把握できていない
- 自分自身に余裕がなく、きつい言い方になってしまう
こうした要因が重なると、後輩は「聞くだけ」の姿勢になり、成長の機会を逃してしまいます。
質問型に切り替えてうまくいった体験
私自身、後輩を指導していたとき、最初は自分のやり方をそのまま伝えていました。すると後輩は「分かりました」と返事はするものの、その方法以外のことはやろうとせず、臨機応変に動けないため、フォローが必要な場面が増えてしまいました。
そこで、次からは「この患者さんにどうアプローチしたらいいと思う?」と質問を投げかけ、考えを聞いたうえでアドバイスするようにしました。すると後輩の理解度が把握でき、後輩自身も自分の意見を持って対応できるようになり、主体性が生まれていきました。
信頼関係が指導をスムーズにする
指導は「知識を教える」こと以上に、安心して相談できる関係性が大切です。私も忙しいときにきつい言い方をして関係がぎくしゃくしたことがありますが、その後に雑談や声かけを意識すると、後輩が以前より積極的に相談してくれるようになりました。小さな気遣いが、指導をスムーズにする土台になります。
まとめ|悩みながらの指導は成長のチャンス
後輩指導に悩むのは「良い指導をしたい」という思いがあるからこそです。信頼関係を大切にし、相手のレベルに合わせて教え方を工夫すれば、指導は必ず改善していきます。悩みながら試行錯誤した経験は、自分自身の成長にもつながります。
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