理学療法士のダブルワークで体調を崩さない勤務時間の目安|無理なく続ける週の上限ライン

キャリアと副業

「収入を増やしたいけど、ダブルワークで体調を崩さないか不安…」

理学療法士として働きながら、副業やダブルワークを考えている方の中には、こうした不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

私自身、これまで本業と並行して訪問リハや非常勤の仕事を経験してきましたが、最初の頃は勤務時間の管理がうまくできず、疲労が抜けないまま働き続けてしまったことがあります。結果として、本業にも影響が出てしまい、働き方を見直すきっかけになりました。

ダブルワークは収入を増やす手段として有効ですが、無理をすれば体調を崩すリスクもあります。本記事では、理学療法士がダブルワークで体調を崩さないための勤務時間の目安と、無理なく続けるための考え方を整理します。

理学療法士のダブルワークで「体調を崩す人」の共通パターン

まず、ダブルワークで体調を崩してしまう人に見られる共通パターンを確認しておきましょう。

週の総勤務時間が60時間を超えている

本業がフルタイム(週40時間)で、さらに副業で週20時間以上働いている場合、週の総勤務時間は60時間を超えます。この状態が続くと、疲労が蓄積しやすくなります。

特に理学療法士の仕事は、身体的にも精神的にも負担がかかる職種です。患者さんの移乗介助や歩行練習など、体力を使う場面も多く、デスクワーク中心の仕事とは疲労の質が異なります。

休日がほとんどない

週6日、または週7日働いている状態が続くと、身体を回復させる時間が確保できません。休日は「何もしない日」ではなく、「身体と心を回復させる日」です。

私の周囲でも、「週末も副業を入れてしまって、気づいたら1ヶ月休みがなかった」というケースを何度か見てきました。短期的には働けても、長期的には続きません。

移動時間を考慮していない

ダブルワークでは、職場間の移動時間も無視できません。本業が終わってから副業先へ移動し、帰宅するまでの時間を含めると、実際の拘束時間は勤務時間以上になります。

移動時間が長いと、休息時間が削られ、疲労が抜けにくくなります。この「見えない時間」を計算に入れずに働き始めると、想像以上に負担が大きくなることがあります。

ダブルワークの勤務時間、現実的な上限ラインは?

では、理学療法士がダブルワークをする場合、勤務時間はどれくらいが現実的なのでしょうか。

本業フルタイム(週40時間)の場合:副業は週10〜15時間まで

本業で週40時間働いている場合、副業は週10〜15時間程度が無理のない範囲だと考えられます。合計で週50〜55時間です。

理学療法士の副業は、本業後の夜に働くのは現実的ではありません。多くの場合、週休2日のうち1日、もしくは1日半を副業に充てるケースが一般的です。たとえば、訪問リハを週1日(5〜6時間)、もしくはデイサービスでの非常勤を土日のどちらかで入れる働き方です。

私自身も、週休2日のうち1日半を業務委託の訪問リハに充てています。業務委託の場合、拘束時間はリハビリ時間のみとなるため、移動時間を除けば実働時間を抑えやすいのが特徴です。

本業パート・時短の場合:合計週40〜50時間を目安に

本業がパートや時短勤務の場合は、副業を含めた総勤務時間を週40〜50時間程度に収めることを意識するとよいでしょう。

たとえば、本業が週30時間であれば、副業は週10〜20時間まで。本業の負担が少ない分、副業の時間を増やせますが、やはり週50時間を超えると疲労が蓄積しやすくなります。

「週55時間以上」が続くと疲労が蓄積しやすい

私の経験や周囲の話を聞く限り、週55時間を超える勤務が続くと、疲労が抜けにくくなる傾向があります。特に、理学療法士の仕事は身体を使う場面が多いため、デスクワーク中心の仕事よりも疲労の回復に時間がかかります。

もちろん個人差はありますが、「週55時間」を一つの目安として考えておくと、体調管理がしやすくなります。

私の臨床経験から見た、無理なく続けられる働き方の実例

ここからは、実際に無理なく続けられているダブルワークの働き方を、いくつかのパターンで紹介します。

パターン①:本業フルタイム+訪問リハ(週1日)

本業で回復期病棟に週5日勤務(週40時間)し、週末に訪問リハを1日入れるパターンです。訪問リハは1件あたり40分程度で、1日に5〜6件回ることが多いため、移動時間を含めて6〜7時間程度になります。

週の総勤務時間は約46〜47時間。完全休養日が週1日確保できるため、疲労が蓄積しにくい働き方です。

パターン②:本業時短+デイサービス(週2日)

本業を時短勤務(週4日、週30時間)にして、デイサービスでの非常勤を週2日入れるパターンです。デイサービスは1日4〜5時間程度の勤務が多く、週8〜10時間程度になります。

週の総勤務時間は約38〜40時間。フルタイムよりも負担が少なく、生活にも余裕が持てる働き方です。

パターン③:本業フルタイム+非臨床の副業(在宅)

本業で週5日勤務し、非臨床の副業(ライティング、オンライン講座、ブログ運営など)を在宅で行うパターンです。非臨床の副業は、自分のペースで進められるため、身体的な負担が少ないのが特徴です。

週の副業時間は5〜10時間程度。移動時間がないため、時間を有効に使えます。ただし、集中力を使う作業が多いため、精神的な疲労には注意が必要です。

ダブルワークで体調を崩さないために確認すべき5つのポイント

ダブルワークを無理なく続けるために、以下の5つのポイントを確認しておきましょう。

① 週の総勤務時間を数字で把握する

まず、本業と副業を合わせた週の総勤務時間を数字で把握することが大切です。「なんとなく大丈夫そう」という感覚ではなく、実際に時間を計算してみると、想像以上に働いていることに気づく場合があります。

スマホのカレンダーアプリやスケジュール管理アプリを使って、週ごとの勤務時間を記録しておくと、自分の働き方が可視化されます。

② 移動時間も「労働時間」として計算する

副業先への移動時間も、体力を使う時間です。特に、電車やバスでの移動が長い場合、座れないこともあり、思った以上に疲労が溜まります。

移動時間を含めた「拘束時間」で考えることで、より現実的な働き方が見えてきます。

③ 完全休養日を週1日以上確保する

週に1日は、完全に仕事をしない日を作ることが大切です。この日は、予定を入れずに身体を休めることを優先しましょう。

休養日がないと、疲労が蓄積し、本業にも影響が出てしまいます。「もう少し働けそう」と思っても、休養日は確保することをおすすめします。

④ 本業に支障が出ていないか定期的に振り返る

ダブルワークで最も避けたいのは、本業に支障が出ることです。副業で疲れて本業でのパフォーマンスが落ちたり、遅刻や欠勤が増えたりすると、信頼を失うことにつながります。

月に1回程度、自分の働き方を振り返り、本業に影響が出ていないか確認する時間を持つとよいでしょう。

⑤ 睡眠時間を削らない

睡眠時間は、体調管理の最も重要な要素です。ダブルワークをすることで睡眠時間が6時間以下になるようであれば、働き方を見直す必要があります。

睡眠不足が続くと、集中力が低下し、患者さんへの対応にも影響が出てしまいます。まずは睡眠時間を確保したうえで、働き方を調整しましょう。

「もう少し働けそう」と思っても、余白を残すことの大切さ

ダブルワークを始めるとき、「もう少し働けそう」と感じることがあります。しかし、最初は余裕を持って始めることをおすすめします。

体調や生活リズムは、働き始めてみないとわからない部分もあります。最初から限界まで働いてしまうと、調整する余地がなくなり、無理が続いてしまいます。

まずは週10時間程度から始めて、体調を見ながら少しずつ増やしていく方が、長く続けやすくなります。

副業を始める際の具体的な準備や手順については、別の記事でも整理していますので、参考にしてみてください。また、副業が職場にバレないようにするための住民税の対策については、こちらの記事で詳しく解説しています

よくある質問と注意点

Q. 労働基準法的に問題ないか?

ダブルワークそのものは法律で禁止されていません。ただし、副業先との契約内容や、本業の就業規則によっては制限がある場合があります。特に公務員の場合は副業に制限があるため、事前に確認が必要です。

また、労働基準法では「1日8時間、週40時間」が法定労働時間とされていますが、これは「同一の使用者」に対する規定です。異なる職場でのダブルワークの場合、合計の労働時間に法的な上限はありませんが、健康管理の観点から注意が必要です。

Q. 確定申告は必要?

副業の収入が年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。訪問リハやデイサービスでの非常勤勤務は「給与所得」として扱われますが、複数の職場から給与を受け取る場合は年末調整だけでは対応できないため、確定申告が必要になります。

Q. 本業の職場に報告は必要?

就業規則によって異なります。副業が原則禁止されている職場もあれば、事前申請が必要な職場、届け出が不要な職場もあります。まずは就業規則を確認し、不明な場合は人事担当者に相談することをおすすめします。

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まとめ

ダブルワークは、収入を増やす手段として有効ですが、「稼ぎたい」という気持ちが先行すると、体調を崩すリスクがあります。

週の総勤務時間を意識し、無理のない範囲で始めることが大切です。特に、週55時間を超える勤務が続く場合は、働き方を見直すタイミングかもしれません。

長く続けるためには、「余白」を残すことが重要です。最初から限界まで働くのではなく、体調や生活リズムを見ながら調整していく姿勢を持つことで、無理なくダブルワークを続けられます。

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