はじめに
「今の職場、自分に合ってない気がする…」
「将来のために転職したいけど、どこを選べばいいか分からない」
そんな風に悩んでいませんか?
理学療法士としての職場選びは、キャリアの方向性やライフスタイルにも大きな影響を与えます。
にもかかわらず、「なんとなく求人が多いから」「今より給料が少し上がるから」といった“目の前の条件”だけで職場を選んでしまうケースも少なくありません。
この記事では、理学療法士が「自分に合う職場」を見つけるための“逆算思考”について、キャリア構築や副業視点も含めて解説します。
逆算思考とは?ゴールから考えるキャリア設計
逆算思考とは、「将来自分がどうなりたいか」を起点にして、そこにたどり着くまでに必要な経験・スキル・環境を“逆から”考える思考法です。
例:訪問リハで独立したい場合
- 目標:5年後に訪問看護ステーションで自費訪問を開業したい
- 必要な経験:訪問リハビリの実務経験、介護保険制度の理解、営業・契約の知識
- 今やるべきこと:訪問リハに強い職場で経験を積む or 副業で自費訪問に関わってみる
つまり、「ただ目の前の条件で選ぶ」のではなく、長期的なビジョンから逆にたどって選択肢を絞ることが、納得のいく職場選びの第一歩です。
なぜ理学療法士の職場選びで後悔が起きるのか?
理学療法士の職場選びで「思っていたのと違った…」という後悔が起きる背景には、以下のようなケースが多く見られます。
- 条件(給与・休み)だけで選んでしまった
- 成長できる環境ではなかった
- ライフステージの変化と合わなくなった
- キャリアビジョンがなく、周囲に流された
特に30代以降は「今の職場であと10年いられるか?」という視点で考えることが重要になります。
そのためには、“逆算思考”で人生全体から職場を見つめ直すことが必要です。
自分に合う職場を見つけるための逆算ステップ
1.「10年後どう働いていたいか?」を言語化する
- 訪問リハで独立したい?
- チームマネジメントを担いたい?
- 地域で開業する?
- プライベート重視のワークライフバランス?
漠然とでもいいので、未来の自分がどう働いていたいかをイメージしてみましょう。
2.理想に必要な経験・スキルを書き出す
目指す未来に必要な要素を洗い出すことで、今の職場で身につくのか、転職が必要なのかが明確になります。
3.現職や転職先の環境と照らし合わせる
たとえば:
- 指導経験がしたい → 若手が多く教育制度のある職場?
- マネジメントがしたい → 組織が大きく役職ポストがある職場?
- 副業したい → 副業可・柔軟な勤務形態の職場?
目の前の“条件”ではなく、“未来へのつながり”を軸に判断します。
4.転職や副業は「手段」であって「目的」ではない
転職自体が目的になってしまうと、また同じ悩みを繰り返してしまいます。
「○○のために転職する」「この環境で○○を試してみたい」といった目的ベースの選択が、キャリアの軸をぶらさないポイントです。
副業を視野に入れたキャリア設計もおすすめ
最近は、副業や複業を始める理学療法士も増えています。
- 自費リハやパーソナルトレーナー
- オンライン発信・教育活動
- ブログ・SNS・情報発信
こうした活動は、将来の選択肢を広げるキャリア投資でもあります。
職場選びの段階で「副業OK」「時間的な余裕がある」「自由度が高い」ことを重視するのも、逆算的な戦略の一つです。
逆算思考で職場を選ぶ人が得られる3つのメリット
- 転職にブレがなくなる(目的が明確)
- 「とりあえず」で働かずに済む
- 仕事に対する納得感と充実感が高まる
逆算的なキャリア設計をすることで、選ぶ職場にも自信が持てるようになります。
そして、その“納得感”が仕事のモチベーションにも直結します。
まとめ
理学療法士が「自分に合う職場」を見つけるには、目の前の条件だけでなく、“理想の未来”からの逆算がカギになります。
最後に、逆算思考のステップをおさらいしましょう。
- 10年後どう働いていたいかをイメージ
- そこに必要なスキルや経験を言語化
- 現職・転職先がそれを満たすかを比較
- 副業や働き方も含めて戦略を立てる
転職はあくまで“手段”です。
あなた自身が「どんな働き方・生き方をしたいか」をベースに、キャリア設計を始めてみてください。
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