はじめに
「なんだか最近、成長してない気がする…」
経験年数を重ねていくなかで、ふとそんな不安に襲われることはありませんか?
真面目に毎日仕事に取り組んでいるのに、
- 技術が伸びていない気がする
- 後輩の方が優秀に見える
- 自分だけが取り残されている気がする
このように感じると、気持ちはどんどん落ち込み、自信を失ってしまいますよね。
でもそれは「あなたが成長していない」のではなく、「成長に気づけていない」だけかもしれません。
この記事では、理学療法士が成長を実感できずに悩んだとき、自信を取り戻すために試してほしい5つの方法をお伝えします。
自信を取り戻す5つの方法
- 「できるようになったこと」を書き出してみる
- 他者評価ではなく「自己基準」を明確にする
- 外部の勉強会や研修に1つ参加してみる
- 後輩や同僚に教えることで気づきを得る
- 思い切って「働き方」を変えてみる
1. 「できるようになったこと」を書き出してみる
人は「できていないこと」にばかり目が向いてしまいます。
ですが、自分の中で当たり前になってしまったスキルや行動も、数年前の自分から見れば“成長の証”です。
たとえば、
- カンファレンスで意見を言えるようになった
- 新人指導を任されるようになった
- 退院調整の流れを一人で回せるようになった
など、「誰かに認められた」経験でなくても構いません。
小さな成功体験を紙に書き出してみることで、自分が歩んできた道のりを再確認できます。
2. 他者評価ではなく「自己基準」を明確にする
「同期の◯◯さんはこんなことまでできるのに、自分は…」
そんなふうに他人と比べて落ち込んでいませんか?
他人との比較で自信を失うのは、成長の軸が“外”にあるからです。
評価軸を「昨日の自分」「半年前の自分」「新人時代の自分」に切り替えることで、自分だけの成長の道筋が見えてきます。
自分なりの目標を決め、「少しずつ近づいているか」で判断する癖をつけましょう。
3. 外部の勉強会や研修に1つ参加してみる
成長実感がないとき、実は「環境に慣れすぎてしまっている」だけのこともあります。
同じ職場・同じスタッフ・同じ患者層のなかで、刺激が減ってしまっているのです。
そんなときは、外部の勉強会やオンラインセミナーに1つでも参加してみてください。
自分より知識や経験のある人の話を聞くだけで、視点が広がり、
- 今の自分に足りない視点
- すでに持っていた強み
- 他施設では当たり前のこと
など、新しい発見が得られます。
4. 後輩や同僚に教えることで気づきを得る
自分が「当たり前」にやっていることも、実は後輩にとっては大きなヒントになります。
後輩から「なるほど!」「知らなかった」と言われるたびに、
「自分はちゃんと経験を積んできたんだ」と実感できるものです。
また、教えることで自分の理解が深まり、無意識にやっていたことが“言語化”されるという副次的な効果もあります。
自分の成長に気づくためには、「人に教える」ことが一番の近道かもしれません。
5. 思い切って「働き方」を変えてみる
どうしても成長を実感できない…そんなときは、職場環境自体が合っていないのかもしれません。
私自身も、長年同じ施設で働く中で、ルーティン化した業務にモヤモヤしていました。
そんなとき、他施設での非常勤の仕事に挑戦したことで、
- 対象者の違い
- 診療体制や職種連携の違い
- 他の理学療法士の価値観
などに触れ、視野が大きく広がりました。
“いつもと違う場所”に身を置くことで、自分のスキルや経験がどれだけ通用するのかを再確認できます。
今すぐ転職しなくても、非常勤やスポット勤務で少しだけ外の空気を吸ってみるのもおすすめです。
まとめ|成長実感は「行動」で取り戻せる
「成長していない」と感じるとき、必要なのは「実際の行動を変えること」です。
気持ちだけで自信を取り戻すのは難しくても、
小さな行動を1つ変えるだけで、見える景色は確実に変わっていきます。
そして、あなたが思っている以上に、周囲からは「頼りにされている」「信頼されている」存在かもしれません。
焦らず、少しずつ、働き方を見つめ直してみましょう。
あなたのキャリアには、まだまだ可能性が広がっています。
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