理学療法士の院内見学で好印象を与える方法|質問例とチェックリスト付き

転職ノウハウ

院内見学は「ただ見るだけ」の時間ではありません。
採用担当者にとっては一緒に働きたいと思える人かを判断する重要な機会です。

では何を見られているのか?
どう振る舞えば「この人いいな」と思ってもらえるのか?

長年、教育係として新人や転職者の同行をしてきた実体験をもとに解説します。


採用側が必ず見ている「5つの視点」

① マナー・言葉遣い

挨拶の仕方や敬語の自然さを見ています。
第一印象はとても大事です。

② コミュニケーション

患者さん・スタッフとの距離感が適切かどうかを見ています。
話を聞くときの姿勢や、表情の柔らかさもチェックされています。

③ 観察力・気づき

「見られている意識」を持てるかどうか。
場の雰囲気や導線、安全面などに目を向けられているかどうかも見られます。

④ リハビリ職としての姿勢

学ぶ姿勢・成長意欲が感じられるか。
質問の内容やタイミングから、「この人は伸びそうだな」と判断されることも多いです。

⑤ 安全意識

車椅子ロック、動線、環境への配慮など、基本的な安全意識が身についているか。
たとえ見学の立場でも、安全に対する姿勢は自然と表れます。

視線・表情・質問で、思っている以上にいろいろ伝わっています。


好印象を与える立ち振る舞いのポイント

  • 笑顔・相槌・姿勢(利用者さん側に正対する意識)
  • メモはサッと取り、会話の邪魔にならないようにする
  • 他スタッフへも丁寧に挨拶する(廊下やナースステーションなど)
  • 見学の最後に、時間を取ってくださったことへのお礼をしっかり伝える
  • 当日中に、簡単なお礼メールを送る(印象がかなり良くなります)

とくに、お礼メールは印象に残りやすく、
「この人は丁寧に仕事ができそうだ」という評価につながりやすいポイントです。


院内見学で聞くべき質問例

ここでは、実際に聞きやすく、かつ現場の雰囲気を知るのに役立つ質問をまとめます。

職場環境についての質問

  • 「1日の業務スケジュールを伺えますか?」
  • 「カンファレンスはどれくらいの頻度で行われていますか?」

症例・専門性についての質問

  • 「どのような疾患の患者さんが多いでしょうか?」
  • 「学会や研修への参加は、どのように支援されていますか?」

評価制度・教育体制についての質問

  • 「教育体制はどのようになっていますか?(OJTやマニュアルなど)」
  • 「評価や昇給の基準について、差し支えない範囲で伺えますか?」

働き方・休暇についての質問

  • 「残業は平均してどれくらい発生していますか?」
  • 「希望休や有給休暇は取りやすい雰囲気でしょうか?」

初回見学で避けたいNG質問

  • 「給料はどのくらいですか?」
  • 「定時で必ず帰れますか?」

条件面は、基本的には求人票や面接の場で確認するのがおすすめです。
初回の見学では、まず職場の雰囲気や働き方のイメージをつかむことを優先すると良いでしょう。


入職後のギャップを防ぐチェックリスト

見学のときは緊張していて、あとから「もっと聞いておけばよかった…」となることも多いです。
そんな後悔を減らすために、チェックしておきたいポイントを一覧にしました。

項目確認ポイント
業務量常に忙しすぎる雰囲気ではないか/スタッフ数とのバランス
記録方法電子カルテか紙か/記録のための時間が確保されているか
教育体制新人フォロー・OJT・研修の有無や内容
人間関係スタッフ同士の会話・声かけの雰囲気
多職種協働看護師や医師とのやり取りがスムーズかどうか
キャリア専門性を伸ばしたい人へのサポート(研修・資格取得など)があるか
休暇希望休が通りやすいか/有給が消化できているか
残業スタッフに「実際のところどうですか?」とさりげなく聞けるとベスト

見学中に気づいたことは、帰宅後すぐにメモを整理しておくと、
他候補の職場と比較するときにとても役立ちます。


見学だけで判断が難しい時は、転職サービスも活用を

求人情報や短時間の見学だけでは、どうしても見えない部分もあります。
そういったときは、現場の情報を集めている転職サービスを併用するのも一つの方法です。

たとえば、理学療法士向けの転職支援サービスである
レバウェルリハビリでは、

  • 求人票だけではわからない職場の雰囲気
  • 残業やお休みの取りやすさ
  • 同じ職場で働いている人の傾向

などの情報も含めて相談できます。
情報収集に活用できる(無料登録OK)ので、「一人で判断するのは不安」という方には心強い味方になります。


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まとめ|見学で「働く未来」をイメージさせる

院内見学で好印象を与えるポイントをあらためてまとめます。

  • 採用側は「マナー」「姿勢」「安全意識」などを総合的に見ている
  • 質問内容から、仕事への向き合い方や成長意欲が伝わる
  • 条件面は求人票や面接で、雰囲気は見学で確認するのが基本

院内見学は「選ばれるための場」であると同時に、
あなた自身が「ここで働きたいか」を確認する場でもあります。

焦って決めてしまうのではなく、
見学や情報収集を通じて、納得感のある転職につなげていきましょう。

あなたが安心して、長く働ける職場に出会えることを願っています。

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