「管理職でもないし、役職もない。
このまま現場で働き続けていて、意味はあるのだろうか…」
理学療法士として働いていると、
こんなふうに感じる時期は誰にでもあると思います。
院内では、主任やリーダーなど役職のある人の意見が通りやすく、
「結局、肩書きがないと存在感は出せないのでは」と感じることもあります。
ただ、これまで働く中で、
役職はなくても、周囲から自然と信頼されている理学療法士を何人も見てきました。
特別に目立つ発言をしているわけでもなく、
強く主張しているわけでもない。
それでも、その人が関わると現場が落ち着く——
そんな先輩や同僚がいました。
この記事では、
そうした「信頼できる先輩・同僚」が
日々どのように行動しているのかを観察する中で気づいたこと、
そして自分なりに取り入れてみていることを整理していきます。
役職がなくても信頼されている人に共通していたこと
信頼されている理学療法士を見ていて感じたのは、
特別なスキルや派手な実績があるわけではない、という点です。
- 現場全体の流れをよく見ている
- 周囲が困る前に、さりげなく動いている
- 判断が安定していて、慌てない
そうした姿を見ていると、
「この人がいると現場が落ち着くな」
と感じる場面が何度もありました。
信頼や存在感は、
強く主張することではなく、
安心感の積み重ねから生まれているように感じました。
院内で存在感を高める5つの習慣
① 不満をそのまま口にせず「どうすれば楽になるか」を考えている
信頼されている先輩は、
忙しさや負担について愚痴ることがあっても、
それで終わらせていませんでした。
「これ、もう少し楽に回せないかな」
「ここ、実は省けるかもしれないね」
そんな一言を、さりげなく口にしているのが印象的でした。
私自身も、書類の負担が大きかった時期があり、
正直なところ
「この作業、しんどいな」「何とかならないかな」
という気持ちが先にありました。
そこで、
「どうすれば効率的に書類を作れるか」
「本当に必要な記載は何か」
を、自分なりに考えてみるようになりました。
評価や記録の流れを振り返ったり、
「これは本当に必要だろうか?」と感じる項目を整理してみたり。
完璧な答えが出たわけではありませんが、
少しずつ業務の進め方を見直していきました。
その結果、
書類をただ“こなすだけ”の感覚が減り、
考えながら仕事に向き合えている実感が持てるようになりました。
少なくとも、自分自身の仕事の向き合い方は変わりました。
② 今、周りがどうやったら動きやすいかを考えて行動している
信頼されている理学療法士は、
自分が評価されるかどうかよりも、
「今、周りがどうやったら動きやすいか」を考えて行動している印象がありました。
- 忙しそうな他職種には、声をかけるタイミングを選ぶ
- 情報共有は要点を短くまとめる
- 後輩が迷いそうな場面では、先に一言声をかける
こうした行動を見て、
「特別なことをしているわけではないんだな」と感じ、
自分も真似してみるようになりました。
③ 何かを伝えるときに、理由を添えている
信頼されている先輩は、
何かを伝えるときに、判断の理由を一言添えて話していることが多くありました。
「今日はここで止めた方が安全そうだったので」
「この動作を優先した方が、生活につながりそうだったので」
理由を添えて伝えることで、
相手が状況をイメージしやすくなり、
納得感が得られやすいのだと感じました。
そのことに気づいてから、
自分も意識して理由を添えて伝えるようにしています。
すると、確認のやり取りが減ったり、
会話がスムーズになる場面が増えました。
④ 忙しい日ほど、基本を崩さない
信頼されている先輩ほど、
忙しい日でも
- 安全確認を省かない
- 無理な進行をしない
- 最低限の質を守る
といった姿勢を崩していませんでした。
派手な成果はなくても、
こうした積み重ねが
「この人なら安心して任せられる」という評価につながっているように感じました。
⑤ 出世とは別に、自分なりの軸を持っている
信頼されている理学療法士は、
必ずしも管理職を目指しているわけではありませんでした。
それでも、
「自分は臨床で何を大切にしたいのか」
「どんな関わり方をしたいのか」
といった軸を持っている印象がありました。
その軸があるからこそ、
日々の行動や判断に一貫性があり、
周囲から信頼されているのだと感じました。
信頼できる人の行動を観察し、取り入れてみている
私自身も、
「存在感を出そう」「影響力を持とう」と意識しているわけではありません。
ただ、
「この先輩は信頼できるな」
「この同僚と一緒に仕事をすると安心だな」
と感じる人たちが、どんな行動をしているのかを観察し、
自分にもできそうなことを少しずつ取り入れてみています。
その中で、
仕事の見え方や向き合い方が少しずつ変わり、
以前よりも気持ちが楽になったと感じる場面が増えました。
まとめ|存在感は、肩書きよりも日々の積み重ね
- 役職がなくても、信頼は積み上げられる
- 特別なことをしなくても、姿勢は伝わる
- 信頼できる人の行動を観察し、真似することから始めていい
存在感や影響力は、
誰かに与えられるものではなく、
日々の関わり方の中で自然と育っていくものだと思います。
今の立場のままでも、
できることはきっとあります。
無理のないところから、少しずつ取り入れてみてください。


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