はじめに|「動き出す前の整理」で転職は失敗しにくくなる
転職を考え始めたとき、最初にやりがちなのが「とりあえず求人を見る」ことです。
もちろん情報収集は大切ですが、準備がないまま見始めると、条件の比較に疲れたり、焦りから決めてしまったりしやすくなります。
転職活動は「応募してから考える」よりも、応募する前に整理しておくだけで、判断の質が変わります。
この記事では、理学療法士が転職活動を始める前にやっておくと後悔しにくい準備を、チェックリスト形式でまとめます。
転職活動を始める前に整理したい準備リスト
① まず「転職したい理由」を言語化する
転職理由が曖昧なままだと、求人票の条件に振り回されやすくなります。
まずは、頭の中にある不満や違和感を、短い言葉でいいので書き出してみてください。
- 何が一番しんどいのか(業務量/人間関係/方針/通勤など)
- それは「今の職場だけの問題」か「働き方全般の問題」か
- 今の環境で改善できる余地はあるか
ここが整理できると、転職先に求める条件が「なんとなく」から「優先順位」に変わります。
② 「絶対に譲れない条件」を3つだけ決める
条件を増やしすぎると判断が止まります。
まずは、これが満たされないと続かないという条件を3つだけ決めるのがおすすめです。
- 休日・有休(休みやすさを含む)
- 業務量(残業の多さ・記録時間の確保など)
- 教育・相談体制(独り立ちの早さ、フォローの有無)
その他の条件(給与・通勤・設備など)は「希望」扱いにしておくと、判断がブレにくくなります。
③ 逆に「妥協してもいい点」も先に決めておく
転職で迷いやすいのは、妥協するポイントが決まっていないときです。
妥協してもいい点を先に決めると、比較がラクになります。
- 通勤時間(許容できる上限は何分か)
- 建物や設備の新しさ
- 勤務時間の細かい条件(繁忙期の増減はある程度許容する、など)
④ 履歴書・職務経歴書の“土台”を先に作っておく
応募が増えるほど、書類作成は後回しになりがちです。
でも実際は、書類が整っていると「応募の判断」も早くなります。
- 職歴の時系列
- 担当領域(回復期/維持期/外来/訪問など)
- 経験症例・業務範囲(評価、家屋調査、多職種連携、書類など)
- 自分の強み(丁寧さ、納期遵守、教育、臨床判断の視点など)
完璧に仕上げなくても、「埋めるだけ」の状態にしておくと、動き出したときに焦りにくいです。
⑤ 見学・面接で聞きたいことを「テンプレ化」しておく
転職活動の失敗で多いのが、「聞きたいことを聞けなかった」パターンです。
事前に質問をテンプレ化しておくと、見学・面接での情報収集の質が上がります。
- 1日の業務スケジュール(記録時間は確保されているか)
- 教育体制(OJT、独り立ちの目安、相談ルート)
- 残業の実態(平均、忙しい時期、残業の理由)
- 休みの取りやすさ(希望休、有休消化の雰囲気)
⑥ 求人を見る「ルール」を決めて、焦りを防ぐ
転職サイトや求人情報を見るときは、すぐに応募するのではなく、「一度メモして比較に回す」ルールを作っておくと、判断を急がずに済みます。
- 気になる求人は「保存/スクショ/メモ」に入れる
- 当日中に応募しない(最低でも一晩置く)
- 譲れない条件3つに照らして、まず足切りする
この手順を挟むだけで、「勢い応募」「なんとなく応募」をかなり減らせます。
準備ができると「転職しない選択」も落ち着いて考えられる
準備を進めるほど、転職が現実味を帯びてきます。
ただ、その過程で「今の職場でも改善できる点がある」と気づくこともあります。
転職活動の目的は、転職することではなく、納得できる働き方を選ぶことです。
準備ができていると、転職する/残るのどちらでも判断がブレにくくなります。
まとめ|応募前の準備が「後悔しにくさ」を作る
- 転職理由を言語化して、判断軸を作る
- 譲れない条件は3つに絞る
- 妥協できる点も先に決めておく
- 書類と質問テンプレを先に用意する
- 求人を見るルールを作って、判断を急がない
転職活動は、準備不足のまま進めると疲れやすく、判断も雑になりがちです。
逆に、応募前に整理ができていれば、迷いが減り、選択に納得感が残りやすくなります。


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