失敗しない求人票の見方|理学療法士が確認すべき待遇・条件のチェックポイント

転職ノウハウ

求人票の情報は鵜呑みにしないことが大切

転職活動をする際、多くの人が最初に目にするのが求人票です。しかし「残業なし」「高給与」といった記載をそのまま信じてしまうと、入職後に「想像と違った…」と後悔することも少なくありません。理学療法士として長く安心して働くためには、求人票を正しく読み取り、実際の職場環境と照らし合わせて確認することが大切です。ここでは、求人票を見る際にチェックすべき7つのポイントを紹介します。


求人票で確認すべき7つのポイント

  • 勤務時間と実際の退勤時刻
  • 給与と手当の内訳
  • 残業や休日出勤の有無
  • 仕事内容の具体性
  • キャリアアップや教育体制
  • 福利厚生の充実度
  • 職場環境や人間関係

1. 勤務時間と実際の退勤時刻

求人票には「残業なし」と書かれていても、実際は違うことがあります。私は過去に、求人票には定時が17時となっている職場を見学した際、「皆さん何時ごろに帰られることが多いですか?」と質問したところ、「18時過ぎに退勤する人が多い」と説明を受けたことがありました。求人票と現場の実態には差があることを、そのとき強く実感しました。勤務時間は求人票の記載を鵜呑みにせず、見学や面接で直接確認するのが安心です。


2. 給与と手当の内訳

求人票の給与欄には「月給25万円」と記載されていても、その内訳が重要です。知人の職場では、基本給が20万円で、残りは皆勤手当や調整手当というケースがありました。基本給が低いと、賞与や昇給の際に反映されにくく、思ったよりも年収が伸びないことがあります。必ず「基本給はいくらか」「手当の割合はどの程度か」を確認しましょう。


3. 残業や休日出勤の有無

求人票に「残業なし」と記載があっても、カンファレンスや会議が就業後に行われる場合があります。一方で、現在の職場では朝の時間を活用して必要事項を共有する仕組みに変わり、業務後の残業はほとんどなくなりました。このように、会議の持ち方ひとつでも残業の有無は大きく変わります。


4. 仕事内容の具体性

「外来リハビリ」「訪問リハビリ」といった記載だけでは、担当患者数や1日のスケジュールが分からないことがあります。例えば訪問リハでは、残業は少なくても「急な訪問依頼」「スケジュール調整の負担」が生じることもあります。子育てや家庭との両立を考えている方は、仕事内容の詳細を必ず確認しておきましょう。


5. キャリアアップや教育体制

理学療法士として成長を続けるには、研修制度や教育体制も重要です。「新人研修あり」と書かれていても、実際にはOJTのみというケースもあります。学会参加や外部研修への補助があるかどうかも、キャリア形成に大きな影響を与えます。


6. 福利厚生の充実度

住宅手当や扶養手当、退職金制度の有無は、長期的な働きやすさに直結します。福利厚生は「ある・ない」だけでなく、具体的な支給額や条件まで確認しましょう。


7. 職場環境や人間関係

求人票だけでは分からない部分ですが、働きやすさを左右する大きな要素です。実際に働いているスタッフの声を直接聞く機会は少ないですが、見学や面接で質問してみるとヒントが得られることがあります。さらに、転職エージェントを通じて「残業の実態」や「人間関係」について情報を集めるのも有効です。

👉 おすすめのエージェントは、こちらの記事で比較しています:
理学療法士におすすめの転職サイトランキングTOP3【2025年版】

私は実際にエージェントを通じて「スタッフ同士で協力的な雰囲気がある」と教えてもらい、安心して応募できた経験があります。


まとめ

求人票は転職活動の入り口ですが、記載内容だけで職場を判断するのは危険です。勤務時間・給与・仕事内容・福利厚生など、表面的な条件の裏に隠れた実態を見極めることが大切です。見学や面接で具体的に質問する、転職エージェントから情報を得るなど、複数の視点から確認することで「入職してから後悔しない転職」につながります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました