転職活動を始めるとき、「求人票だけでは職場の雰囲気がわからないんだよな…」と感じたことはありませんか?
実際、働いてみてから「思っていたのと違った…」というギャップを感じ、再び転職を考える理学療法士も少なくありません。
そんな失敗を防ぐためには、職場見学が重要なカギになります。
この記事では、転職で失敗しないために「職場見学で必ず確認すべき7つのチェックポイント」をご紹介します。
チェックすべき7つの視点
- スタッフの表情や雰囲気は明るいか?
- 話しかけやすい雰囲気・声かけはあるか?
- セラピストの業務に偏りはないか?
- 情報共有や連携がスムーズか?
- 管理者や上司との距離感・関わり方は?
- 離職率や定着率に不安はないか?
- 自分のやりたいことが実現できそうか?
1. スタッフの表情や雰囲気は明るいか?
職場の雰囲気は、働きやすさや人間関係の良さを映し出す鏡です。
スタッフの表情が硬く、笑顔が見られない職場は、忙しさや人間関係のストレスを抱えている可能性も。
反対に、あいさつや雑談が飛び交っている職場は、心理的安全性が確保されているサインです。
見学時には“空気感”も含めて意識してみましょう。
2. 話しかけやすい雰囲気・声かけはあるか?
新人や中途採用者が馴染みやすいかどうかは、見学時の対応にも現れます。
何か話しかけてくれる、アイコンタクトを取ってくれる、という小さなやり取りが大きな安心につながります。
見学者への気配りが自然にできる職場は、普段からコミュニケーションが活発な可能性が高いです。
3. セラピストの業務に偏りはないか?
患者数や担当件数だけでなく、記録や送迎、カンファなどの雑務の分担も重要です。
一部のスタッフに業務が集中している職場では、不満がたまりやすく、離職にもつながりがちです。
可能であれば「一日の流れ」「担当患者数」などを質問して、業務のバランスを確認しましょう。
4. 情報共有や連携がスムーズか?
セラピスト間だけでなく、看護師や介護職など他職種との連携も重要なチェックポイントです。
スタッフ同士がメモや声かけで情報を共有しているか、チームの中でリハ職が孤立していないか。
職種間の“壁”が少ない職場は、働きやすさにも直結します。
5. 管理者や上司との距離感・関わり方は?
上司との関係性は、働く上でのストレスやモチベーションに大きく影響します。
現場にどれだけ関与しているか、スタッフとコミュニケーションを取っているかなどを観察しましょう。
管理者が現場を理解していないと、負担が放置されやすい傾向もあります。
6. 離職率や定着率に不安はないか?
頻繁な入れ替わりがある職場は、何かしらの問題が隠れている可能性があります。
「○年勤めているスタッフが多いか」「1〜2年で辞めている人が多いか」など、スタッフの年数や顔ぶれを見てみましょう。
可能であれば、「勤続年数が長い方は多いですか?」などさりげなく聞いてみるのも有効です。
7. 自分のやりたいことが実現できそうか?
自分の興味やキャリア目標と、その職場の方向性が合っているかを確認しましょう。
たとえば「訪問リハに力を入れたい」「教育体制が整った環境で学びたい」など、希望がある場合は事前に明確にしておくと、見学時に具体的な質問ができます。
曖昧なまま入職すると、思ったような経験が積めずにミスマッチを感じることも。
まとめ:見学時の“見る目”が転職の満足度を左右する
転職先を選ぶとき、職場見学は単なる「雰囲気確認」ではなく、働く上での重要な判断材料になります。
ただし、見学の際にただ案内されるままでは、見せたい部分しか見えません。
見落としがちな落とし穴とは──
「聞くべきことを聞かず、見せてもらった部分だけで判断してしまうこと」です。
一見よく見えるところだけで決めてしまうと、入職後に業務負担や人間関係で悩むリスクがあります。
職場見学では、自分の目と耳で「どんな人が働いているか」「どんな雰囲気か」「自分に合いそうか」を確認し、
後悔のない転職につなげていきましょう。
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