なぜ理学療法士にリーダーシップが求められるのか
理学療法士として経験を重ねると、気づかないうちに「リーダー的な役割」を求められる場面が増えてきます。
- カンファレンスで意見をまとめる役
- 若手スタッフにアドバイスを求められる場面
- 医師や看護師と調整して動くシーン
「リーダー」と聞くと少し構えてしまいますが、本当に必要なのは役職ではなく、
“信頼される行動の積み重ね” です。
そこで本記事では、明日から実践できる「リーダーシップの基礎」を3つの習慣に整理して解説します。
心がけたい“信頼されるPT”の3つのリーダーシップ習慣
- 状況を俯瞰して“先回り”して動く力
- コミュニケーションを円滑にする調整力
- 若手を支え、成長を後押しする指導力
1. 状況を俯瞰して“先回り”して動く力
患者さんの1日の流れを“逆算”して動く
スケジュールをただこなすのではなく、
- この後は検査があるのか
- ケアの時間帯とかぶらないか
- 家族対応がどのタイミングで入るか
など、1日の流れを把握して動けるPTは現場で非常に信頼されます。
「次に何が起こりそうか」を読む力は、経験年数に関わらず意識すれば伸ばせるスキルです。
チーム全体の“詰まりやすいところ”に気づく
- 送迎の時間帯
- 入浴直後
- 昼食前後
- 申し送り直後の時間
など、業務が混み合うポイントがあります。
ここを理解しておくと
- 「次に何を手伝うべきか」
- 「どこがボトルネックか」
が自然と見えてきます。
この “先読みの姿勢” が周囲の信頼につながります。
2. コミュニケーションを円滑にする調整力
結論ファーストで“伝わる話し方”をする
忙しい現場では、ダラダラした説明より
「結論 → 理由 → 補足」 の順がもっとも伝わりやすいです。
例:
「Aさんの歩行は今日は中止したいです。熱発があり、起立耐性が落ちています。」
この話し方が習慣になると、他職種との連携が格段にスムーズになります。
他職種との信頼を深める会話のコツ
- 否定から入らない
- 感謝と相談をセットにする
- 相手の業務の大変さを理解する発言をする
これだけで関係性は驚くほど変わります。
調整力とは、“話す力” よりも 相手の立場を理解する姿勢 のことです。
3. 若手を支え、成長を後押しする指導力
まず“安心して聞ける関係”をつくる
若手が育つ職場は、例外なく
「質問しやすい雰囲気」 が整っています。
- 否定から入らない
- ミスの背景を一緒に振り返る
- やったことをまず認める
こうした小さな積み重ねが、チーム全体の雰囲気を変えます。
教えるときは“1つだけ伝える”
あれもこれも伝えようとすると、相手は混乱します。
今日伝えるのは1つだけ。
そのかわり、繰り返し・シンプルに・継続して伝える のがコツです。
小さな成長を積み重ねられるようサポートできるPTは、どの職場でも評価されます。
明日から実践できる“信頼されるPT”の行動チェックリスト
- 1日の動きを逆算してスケジュールを組めている
- 要点を短くまとめられる
- 報連相のタイミングを意識できている
- 若手の変化に気づいて声をかけている
- 他職種との連携で「ありがとう」を自然に伝えている
小さく積み重ねることで、必ずリーダーシップは磨かれていきます。
働き方を見直したいPTへ(キャリアの選択肢を見る)
キャリアに悩んだときは、転職サービスやキャリア相談を賢く使うことで視野が大きく広がります。
自分の価値観に合った働き方を知ることも、リーダーシップの一歩です。
まとめ|リーダーシップは“役職”ではなく“行動の習慣”
リーダーシップは、「選ばれた人」だけが持つ特別な能力ではありません。
- 先回りして動く力
- 調整する力
- 支える力
これらは今日から意識すれば誰でも伸ばせるものです。
信頼されるPTは、どの職場でも確実に活躍できます。
小さな行動の積み重ねが、あなたのキャリアを大きく変えていきます。


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