理学療法士として働く中で、「非常勤やパートで働く選択肢もあるのでは?」と考えたことはありませんか?
私自身、正社員として働いていた時期と、非常勤として複数の職場を掛け持ちしていた時期があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが良いかは自分の状況次第だと実感しました。
この記事では、非常勤・パートで働くメリットと注意点、正社員との違い、職場選びのポイントを解説します。
非常勤・パートとは?正社員との違い
雇用形態の違い
非常勤・パートは、正社員と比べて勤務日数や時間が少ない雇用形態です。契約期間が決まっていることが多く、更新のタイミングで継続するかどうかを判断します。
正社員は、期限の定めがない雇用契約で、雇用の安定性が高い特徴があります。
給与体系の違い
非常勤・パートは時給制が基本です。働いた時間に応じて給与が支払われるため、月収は勤務日数や時間によって変動します。
正社員は月給制が一般的で、毎月一定の給与が保証されています。ただし、残業代や手当が別途支給される場合もあります。
福利厚生・賞与の有無
非常勤・パートは、福利厚生が正社員より手薄なことが多く、賞与がない職場も多いです。ただし、一定の条件を満たせば社会保険に加入できます。
正社員は、退職金制度や賞与、各種手当が充実している傾向があります。
非常勤・パートで働くメリット
時間の融通が利く
非常勤・パートの最大のメリットは、勤務日数や時間を調整しやすいことです。週3日勤務、午前のみ勤務など、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。
子育て中や家族の介護が必要な場合、時間の融通が利く働き方は大きな助けになります。
私自身、非常勤で働いていた時期は、平日の午前中だけ勤務して、午後は自分の時間に充てることができました。この働き方により、家庭との両立がしやすくなりました。
複数の職場で経験を積める
非常勤・パートは、複数の職場を掛け持ちすることで、異なる領域の経験を積めます。
例えば、訪問リハビリとデイサービスを掛け持ちすることで、在宅支援と通所リハの両方を学べます。回復期と外来を組み合わせることで、急性期後から生活期までの流れを理解できます。
私が非常勤で働いていたときは、訪問リハビリとデイケアを掛け持ちしていました。在宅での生活を見た後に、デイケアで集団リハや機能訓練を行うことで、患者さんの生活全体を捉えた視点が身につきました。
副業・ダブルワークがしやすい
非常勤・パートは、正社員と比べて時間に余裕があるため、副業やダブルワークがしやすい働き方です。
セミナー講師、オンライン相談、ブログやSNSでの発信など、本業以外の収入源を作ることができます。将来的にフリーランスを目指す場合、非常勤で働きながら準備することも可能です。
職場の人間関係がシンプル
非常勤・パートは、責任の範囲が明確で、職場の人間関係がシンプルになる傾向があります。
正社員のように委員会や会議への参加が少なく、臨床業務に集中しやすい環境です。人間関係のストレスが少ない点は、精神的な負担を軽減する効果があります。
非常勤・パートの注意点
収入が不安定
非常勤・パートは時給制のため、勤務日数や時間が減ると月収も減少します。祝日が多い月や体調不良で休んだ場合、収入が変動するリスクがあります。
また、賞与がない職場が多いため、年収ベースで見ると正社員より低くなることがあります。
福利厚生が手薄
非常勤・パートは、退職金制度がない職場が多く、社会保険の加入条件も正社員より厳しい場合があります。
社会保険に加入するには、週20時間以上の勤務や月収88,000円以上などの条件を満たす必要があります。条件を満たさない場合、国民健康保険・国民年金に自分で加入する必要があります。
雇用の安定性が低い
非常勤・パートは、契約期間が決まっており、更新されないリスクがあります。職場の経営状態が悪化した場合、正社員より先に雇用調整の対象になることもあります。
長期的な雇用の安定性を求める場合、正社員の方が適しています。
キャリアアップが難しい
非常勤・パートは、昇給の機会が少なく、管理職への道も限定的です。正社員のように役職に就くことは難しく、キャリアアップを目指す場合は正社員への転換を検討する必要があります。
非常勤・パートが向いている人
非常勤・パートは、以下のような人に向いています。
- 子育て中で時間の融通を優先したい人
- 副業や勉強に時間を使いたい人
- 複数の領域で経験を積みたい人
- フリーランスを目指している人
- 定年後も働き続けたいベテランPT
ライフスタイルや将来の目標に合わせて、働き方を選ぶことが重要です。
職場選びのポイント
時給の相場を確認
非常勤・パートの時給は、地域や職場によって異なります。都市部では時給2,000円〜2,500円、地方では1,500円〜2,000円が相場です。
訪問リハビリの場合は、1件あたりの単価制を採用している職場もあり、1件3,000円程度が目安です。
面接時に、時給だけでなく、交通費の支給や昇給の有無も確認してください。
勤務日数・時間の調整しやすさ
非常勤・パートを選ぶ理由の一つが、時間の融通です。面接時に「勤務日数や時間の調整はどれくらい柔軟にできますか?」と質問してください。
急な休みへの対応や、繁忙期の勤務増加の可能性なども確認しておくと安心です。
社会保険の加入条件
社会保険に加入できる条件を確認してください。週20時間以上の勤務、月収88,000円以上などの条件があります。
条件を満たす勤務時間を希望する場合、面接時に伝えておくとスムーズです。
契約更新の実績
契約更新がどれくらいの頻度で行われているか、過去の更新実績を確認してください。更新が安定している職場は、長期的に働きやすい環境です。
まとめ
非常勤・パートは、時間の融通が利き、複数の職場で経験を積める働き方です。一方で、収入の不安定さや福利厚生の手薄さには注意が必要です。
自分のライフスタイルや将来の目標に合わせて、正社員と非常勤・パートのどちらが適しているかを判断してください。
私自身の経験から言えるのは、「どちらが正解」ではなく、「その時の自分に合った働き方を選ぶこと」が大切だということです。
職場見学や面接では、遠慮せずに具体的な質問をして、自分に最適な働き方を見つけてください。


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