「ちゃんとやらなきゃ」と思うほど、しんどくなっていませんか?
患者さん一人ひとりに、できるだけ良いリハビリを提供したい。
評価も治療も、できる限り丁寧にやりたい。
記録も中途半端な内容では提出したくない。
理学療法士として、とても大切な姿勢だと思います。
でもその一方で、
「もっとできた気がする」
「今日の対応はこれでよかったのか」
「先輩ならもっと上手くやれたはず」
そんな反省を、毎日のように繰り返していないでしょうか。
家に帰っても仕事のことが頭から離れず、
気づいたら、なんとなくずっと疲れている。
それはもしかすると、
“完璧を目指しすぎている働き方”が原因かもしれません。
結論|“完璧”を目指す働き方は長く続かない
先に結論から言うと、
完璧を目指し続ける働き方は、ほとんどの人にとって長続きしません。
なぜなら、完璧には終わりがないからです。
もっと良い評価があったかもしれない。
もっと良い声かけがあったかもしれない。
もっと勉強すべきだったかもしれない。
こうした「もっと、もっと」が積み重なるほど、
自分を責める時間だけが増えていきます。
そして気づかないうちに、心も体も消耗していきます。
続けられない働き方は、
結果的に患者さんのためにもなりません。
だからこそ、
“頑張りすぎないこと”もプロとして大切なスキルだと、私は感じています。
理学療法士が「頑張りすぎてしまう」3つの理由
理学療法士は、特に完璧主義になりやすい職種だと思います。
理由はいくつかあります。
1つ目は、医療職としての責任感です。
「失敗してはいけない」「患者さんに迷惑をかけられない」というプレッシャーが常にあります。
2つ目は、真面目な性格の人が多いこと。
国家資格を取るまで努力してきた人ほど、手を抜くことが苦手です。
3つ目は、比較の文化です。
先輩や同僚、SNSの発信などを見て、「自分はまだまだだ」と感じやすい環境があります。
こうした要素が重なって、
「常に100点を出さなければ」と無意識に自分を追い込んでしまうのです。
私自身も「もっとできたはず」と毎日反省していました
これは、私自身の話です。
以前の私は、
「この仕事は嫌いではないけど、毎日同じようなリハビリになって、このままで良いのか」
と感じながら働いていました。
だからこそ、余計に「もっと頑張らなきゃ」と思っていました。
記録は細かく書きすぎて毎日残業。
1症例ごとに「あの対応でよかったのか」と反省。
帰宅後も頭の中で振り返り。
気付かないうちに、どんどん疲れていきました。
もちろん丁寧に向き合うことは大切です。
でも、自分をすり減らしてしまうと、結果的に患者さんに十分な対応ができなくなってしまうことにも気づきました。
疲れ切った状態では、
本来出せるはずの集中力や余裕も失われてしまいます。
努力そのものが悪いのではなく、
自分を犠牲にするほどの頑張り方は長く続かないと感じたのです。
完璧主義があなたを消耗させる3つの落とし穴
完璧を目指す働き方には、いくつかの落とし穴があります。
1つ目は、常に自己否定になってしまうこと。
どれだけ頑張っても「まだ足りない」と感じてしまいます。
2つ目は、仕事量が増え続けること。
「あれもやろう、これもやろう」と自分で業務を増やしてしまいます。
3つ目は、回復する時間がなくなること。
常に全力なので、心が休まりません。
これでは、長く続けられるはずがありません。
明日からできる「7割思考」という働き方
そこで私が意識するようになったのが、
「7割思考」という考え方です。
100点満点を目指すのではなく、
「今日は7割できたらOK」と考える。
優先順位を決めて、本当に大事なことだけ丁寧にやる。
完璧でない部分は「今はこれで十分」と割り切る。
すると不思議と、
気持ちにも時間にも余裕が生まれました。
余裕ができると、
結果的に患者さんへの対応も落ち着いてできるようになります。
私が実際にやめたこと・減らしたこと
具体的には、こんなことをやめました。
記録を必要以上に書き込むのをやめる。
全員に同じ熱量で完璧を求めない。
仕事を家に持ち帰らない。
「今日はここまで」と自分で線を引く。
最初は少し不安でしたが、
振り返ってみると、困ることはほとんどありませんでした。
むしろ、前より楽に、長く働けるようになったと感じています。
まとめ|長く続けられる働き方こそ、患者さんのためになる
理学療法士は、とても真面目な人が多い職種です。
だからこそ、自分を追い込みすぎてしまいます。
でも、完璧であることよりも大切なのは、
長く、安定して働き続けられることです。
自分を守ることは、甘えではありません。
それも立派なプロとしてのスキルです。
もし今、少し疲れているなら、
「今日は7割で十分」と自分に言ってあげてください。
きっとそれくらいが、ちょうどいい働き方なのだと思います。


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