「どこで開業するか」は想像以上に重要です
理学療法士として整体院を開業しようと思ったとき、意外と見落とされがちなのが「場所選び」の重要性です。
実際、開業後にこんな悩みを抱える人は少なくありません。
- 人通りが少なくて集客できない
- ターゲットが合わず、リピートにつながらない
- 家賃は安いけど、広告費がかさんで赤字…
場所は一度決めてしまうと、簡単には変えられません。だからこそ、開業前の「立地選び」はしっかり見極める必要があります。
✅ まずチェックしたい5つのポイント
以下の5つを意識して選ぶことで、失敗のリスクを大きく減らせます。
- ターゲット層がいるか?
- 人通り・アクセスは良いか?
- 競合が多すぎないか?
- 家賃や固定費が適正か?
- 通いやすくリピートされやすいか?
✅【場所選びで失敗しないための考え方】
「成功事例」を参考にしつつ、“自分のスタイルとマッチするか”を見極めることが大切です。
SNSやセミナーで紹介される成功事例を見ると、「同じようにやれば上手くいくかも」と思いがちです。
もちろん、うまくいっているモデルを研究するのは大切です。
でも―― 他人の成功がそのまま自分に当てはまるとは限りません。
立地も、技術も、提供メニューも、すべてが「自分が無理なく続けられる形」でなければ、長続きしません。
大事なのは、成功事例を“参考にしつつ”、自分にフィットするスタイルを見極めることです。
1. ターゲット層がいるか?
まず見るべきは「どんな人がこの地域に住んでいるか?」です。
- 高齢者が多い → 介護予防・慢性疼痛向けリハ
- 子育て世代が多い → 産後骨盤矯正や姿勢改善
- ビジネスマンが多い → クイック系、肩こり・頭痛ケア
地域の層によって、ニーズは大きく変わります。
2. 人通り・アクセスは良いか?
駅チカ、駐車場完備、商店街沿い…集客しやすさに直結する条件です。
ただし、必ずしも「人通りが多い=正解」とは限りません。
- 回転率を上げたい → 駅チカや商業エリア向き
- じっくり個別対応したい → 静かな住宅地でも可
あなたの「提供したい施術スタイル」に合った場所を選びましょう。
3. 競合が多すぎないか?
近隣に同業の整骨院・整体院・リラクゼーション店があるか?Googleマップやホットペッパーなどで必ず調査しましょう。
- 競合が多すぎる → 差別化が必要 or 別エリアも検討
- 競合が弱い → チャンスあり(でも“なぜ弱いか”も考察)
4. 家賃や固定費が適正か?
理想の場所でも、経費が高すぎては経営が成り立ちません。
- 家賃の目安:月商の10〜15%以下に抑えたい
- 光熱費・通信費・広告費なども含めて計算を
初期は背伸びせず、スモールスタートで固定費を抑えるのが鉄則です。
5. 通いやすくリピートされやすいか?
集客してもリピートにつながらなければ意味がありません。
- 駐車場があるか
- 夜でも安心して来られる場所か
- 周辺に住民が多いか or 通勤客が多いか
「通いやすい」「生活圏内にある」というのは継続率に直結します。
理学療法士ならではの“立地選びの視点”
理学療法士が整体院を開業する場合、以下のようなエリアは相性が良いです。
- 地域包括支援センターの近く
- 高齢者向け住宅・デイサービスが多い
- 子育て世帯が集まる新興住宅街
- 医療機関や調剤薬局と連携しやすいエリア
地域支援や介護予防など、医療・福祉の知識を活かせる場を選ぶことで、他院との差別化にもなります。
まとめ|場所選びは「勝てる土俵」を見つける作業
場所選びは「家から近いから」「家賃が安いから」といった理由だけで決めてしまうと、後悔する可能性が高いです。
✅ ターゲットがいるか?
✅ 無理のない経営ができるか?
✅ 自分のスタイルに合っているか?
これらを冷静にチェックして、“勝てる場所”を選びましょう。
そして、何より大切なのは
「無理せず、長く続けられるかどうか」です。
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