理学療法士が整体院を開業する前に考えておきたい5つのこと

「今の働き方、このままでいいのかな…」
「もっと自由に、自分の力で人を助けたい」

そんな思いから、開業を考える理学療法士は少なくありません。

私自身、病院勤務で限界を感じていました。
保険診療の枠に縛られ、「もっとこうできたらいいのに」という思いを形にできないもどかしさ。
腰痛や肩こりで困っている方に、もっと自由に対応できる方法はないかと考え、自費での施術を視野に入れ始めました。

開業前に考えておきたい5つのこと

開業したいと思った理由を、しっかり言葉にしておきましょう。
「今の働き方に限界を感じた」「もっと納得できる施術をしたい」など、自分の軸がブレないようにすることが重要です。
この軸が明確になると、迷いが生じたときにも判断基準になります。

「保険がきかない整体院で、なぜお金を払って来てもらうのか？」
その理由をお客さんに説明できるようにしておきましょう。
施術の効果、アプローチの違い、国家資格としての信頼性など、強みを言語化する準備が必要です。

開業は施術だけでなく、集客・予約管理・経理・SNS発信・備品の管理など、多くの役割を自分で担う必要があります。
とくに開業初期は一人で全部やるケースが多いので、「やりたい」よりも「やりきれるか？」を冷静に見つめましょう。

いきなりテナントを借りるのではなく、レンタルサロンや自宅の一部を活用したり、出張専門などで始めたりといった選択肢もあります。
初期投資を抑えて始めることで、リスクを減らしながら経験を積むことができます。

開業後は勤務とは違い、時間も収入もすべて自分次第になります。
家族の協力や理解、生活リズムの変化などを事前に想定しておくことで、無理のないスタートが可能になります。
「1人で背負い込まない働き方」がキーワードです。

整体院の開業は、自由度も高く、やりがいも大きい選択です。
理学療法士としての経験を活かせるからこそ、焦らず丁寧な準備をしておくことが大切です。

一つずつ確認しながら、「自分に合った形」で始められる準備を進めていきましょう。