「頑張ってきたけど、何を書けば“実績”になるのかわからない…」
理学療法士として臨床経験を積んでいても、いざ職務経歴書となると、
「日々の業務は当たり前のことばかり」「アピールできることなんてない」
そう感じて手が止まってしまうこと、ありませんか?
でも大丈夫。
特別な表彰歴や論文がなくても、日々の臨床で積み上げたことの中に、十分“実績”はあります。
この記事では、職務経歴書における「実績の見せ方」にフォーカスして、
理学療法士としての魅力が伝わる書き方と具体例を紹介します。
実績は「成果」だけでなく「工夫・取り組み」もOK
まず知っておきたいのは、職務経歴書に書く“実績”は、数字だけがすべてではないということです。
もちろん「〇名の新人指導を担当」「退院率〇%アップに貢献」などの数字があれば説得力は増しますが、
それだけでなく、日々の業務の中で意識してきたこと・工夫してきたことも、立派なアピールポイントです。
書き方のポイント:3つの視点を意識しよう
実績を整理するときは、次の3つの視点で振り返るのがおすすめです。
- 数字で見える成果
例:自主トレ実施率〇%向上、目標達成率〇%など - 取り組み・工夫したこと
例:離床促進のために朝の声かけルーティンを導入 など - 周囲からの評価・役割
例:プリセプターとして新人指導を担当、院内研修の講師を経験 など
→ この3つを組み合わせると、“等身大”の実績が自然に浮かび上がってきます。
【例文】職務経歴書における実績の書き方
例1:回復期病院での実績
回復期リハビリテーション病棟にて、脳血管疾患・運動器疾患の患者を中心に1日6〜8単位を担当。
離床率や自宅退院率の向上を目指し、チームカンファレンスでの情報共有や自主トレ指導に注力。
特に、自主トレの実施率向上に取り組み、院内平均に比べて約20%高い実施率を記録。
例2:新人育成での実績
年間2〜3名の新人PTのOJT指導を担当。業務手順の可視化・チェックリスト作成を行い、
指導負担の軽減と教育の均一化を図った。
これにより新人の業務習得が平均2週間早まり、定着率向上にも寄与。
例3:訪問リハビリでの実績
担当利用者は要支援〜要介護3まで幅広く、ADL維持・改善を目的とした個別プログラムを実施。
特に廃用予防に力を入れ、離床回数や屋外歩行機会の増加につなげた。
ご家族からのフィードバックも多く、感謝の声をいただく機会も多かった。
実績が思いつかない人へ:まずは自分の仕事を棚卸ししてみよう
「実績なんてない」と思っている人ほど、実は日々の業務に真摯に向き合っているものです。
まずは以下のような視点で、自分の取り組みを振り返ってみましょう。
- どんな患者さんを多く担当してきたか
- どんな工夫や声かけをしていたか
- 現場で何を意識して行動してきたか
- 周囲からどんな役割を任されていたか
→ 思い出したことをメモに書き出すだけで、職務経歴書の材料が集まってきます。
まとめ|“小さな工夫”も立派な実績になる
理学療法士の職務経歴書における「実績」は、
目立つ成果や受賞歴でなくても、日々の積み重ねから十分伝えることができます。
- 数字で見える成果
- 工夫や取り組み
- 任されてきた役割
これらをうまく組み合わせて、あなたらしさが伝わる実績の見せ方を考えてみてください。
読んだ人に「この人、現場でちゃんと向き合ってきたんだな」と感じてもらえたら、それが何よりのアピールです。
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