はじめに
理学療法士として臨床に立つと、患者対応・記録・カンファレンス・後輩指導などで、毎日が「時間との戦い」になります。私自身も「休む暇がない」と感じた時期がありましたが、働き方を工夫することで少しずつ余裕を持てるようになりました。この記事では、理学療法士が「忙しすぎて休めない」と感じたときに取り入れたい時間管理のコツを紹介します。
忙しさを解消する時間管理のポイント
- タスクの優先順位を決める(緊急度と重要度を分ける)
- 記録は「分割書き」で効率化する
- ルーチン業務を仕組み化する(チェックリストやテンプレ活用)
- 休憩時間を「予定」として確保する
- 無理な抱え込みを避けてチームに共有する
この5つを意識するだけでも、時間の使い方は大きく変わります。
各ポイントの解説
1. タスクの優先順位を決める
「すぐやらなければいけないこと」と「後でもよいこと」を分けることが大切です。私は朝のカンファレンス前に、その日のタスクを紙に書き出し、優先度を整理する習慣をつけてから、残業が減りました。
2. 記録は「分割書き」で効率化
患者対応が終わった直後に簡単にメモを残しておき、最後にまとめると記録時間が短縮できます。特に夕方にまとめて書こうとすると、朝1番に担当した患者様の内容を思い出しながら記録を書くのに時間がかかることがありました。
3. ルーチン業務を仕組み化する
毎日繰り返す業務(カルテ確認、物品準備など)は「流れ」を固定しておくと効率的です。カルテを書いたらチェックを入れる、日報を書いたらチェックを入れるなど、チェックリストを活用すると忘れ物や準備漏れがなくなります。
4. 休憩時間を「予定」として確保する
「忙しいから休めない」ではなく、休憩をスケジュールに組み込むことでメリハリがつきます。休憩を取った方が集中力も持続し、結果的に効率が上がります。
5. 無理な抱え込みを避けてチームに共有する
「自分がやらなきゃ」と思い込むと、時間も体力も消耗してしまいます。なかなか周りに言えないこともあると思いますが、先輩に相談したり、書類業務を分担したりすることで業務を効率的に進められます。私も新人時代は抱え込みがちでしたが、相談や分担を取り入れることで余裕が生まれました。
まとめ
理学療法士は業務が多岐にわたり、忙しさに押しつぶされそうになることもあります。しかし、
・優先順位を整理する/記録を小分けにする/業務を仕組み化する/休憩を確保する/チームで協力する――
これらを実践すれば「忙しすぎて休めない」状況を改善できます。無理なく続けられる工夫を取り入れることで、働き方は確実に変わります。時間管理は小さな積み重ねが大きな余裕を生み出す大切な力です。
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