「もう無理かもしれない…」
そう思ったことはありませんか?
理学療法士として働いていると、どうしても「辞めたい」と感じる瞬間があります。
でも同時に、こんなふうにも思っていませんか?
- こんなことで辞めたいなんて、自分は甘えてるのかもしれない
- 周りは頑張っているのに、自分だけ弱い気がする
- 逃げ出すのはよくないよね…
そんなふうに、自分を責めてしまっていませんか?
「辞めたい」と思うのは、甘えじゃない
まず、伝えたいことがあります。
“辞めたい”と思うことは、甘えではありません。
それは「本気で向き合ってきた証拠」です。
適当にやっていたら、悩むこともない。
頑張っているからこそ、悩むし、苦しくなるんです。
私自身も、「頑張ってるのに分かってもらえない」と感じたことがある
私自身も、辞めたいと思ったことがあります。
自分なりに一生懸命やっていたけど、それが周囲に伝わらなくて、
「もういいや…」と投げやりな気持ちになった時期がありました。
夜もなかなか寝つけず、
頭の中は仕事のことばかり。
あれもできてない、これもまだ…と、
気づけば、自分を責める思考のループに陥っていました。
でも、今になって思うんです。
それだけ悩んでいたのは、本気で向き合っていたからこそだったんだと。
自分を責めすぎていませんか?
以前、後輩からこんな相談を受けたことがあります。
「最近うまくいかなくて…
自分なんかが担当してていいのかなって思っちゃうんです。
力不足で、逆に迷惑かけてるんじゃないかって…情けなくて。」
そんなふうに話す後輩に、私はこう返しました。
「大丈夫。患者さんはちゃんと見てるよ。
技術だけじゃなくて、どれだけ親身になって考えてるか、一生懸命さはちゃんと伝わってる。
“良くなってほしい”って思ってる気持ちって、意外と伝わるもんだよ。」
相談して、「十分やってるよ」と言われたとき、涙が出そうになった
自分自身が苦しかったとき、私は信頼できる先輩や同期に相談しました。
「今の仕事、もう限界かもしれない…」
そう言った私に、先輩がかけてくれた言葉。
「大丈夫。ちゃんとやってるよ。十分頑張ってる」
その一言に、張り詰めていた心がゆるんで、涙が出そうになりました。
誰かに「それでいいよ」って言ってもらえるだけで、
あんなに気持ちが楽になるとは思いませんでした。
限界を感じたら、休んでいい。辞めてもいい。
頑張り屋さんほど、自分の限界に気づきにくいものです。
だからこそ、心と体が出すサインに耳を傾けてほしい。
- 夜眠れない
- ごはんが美味しく感じない
- 仕事のことを考えると動悸がする
- ふと涙が出てくる、何もしたくなくなる
そんな状態なら、もう無理しないでください。
一度休むのも選択肢。
辞めることだって、決して逃げではありません。
自分の人生を守るための、大切な判断です。
そして、今の職場が合わないと感じるなら、
「自分に合った職場を探す」ことも前向きな一歩です。
場所が変われば、人も環境も変わります。
あなたがのびのびと働ける場所は、きっとどこかにあります。
まとめ|あなたの頑張りは、ちゃんと見えている
「辞めたい」と思うのは、弱いからじゃありません。
ちゃんと向き合ってきた人だからこそ、迷うんです。
だから、自分を責めないでください。
自分を守るために、立ち止まることを恐れないでください。
そして、どうか忘れないでください。
あなたの頑張りは、
患者さんにも、仲間にも、ちゃんと伝わっています。
そして何より、あなた自身が、自分を守ってあげていいんです。
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